海外留学に関して思う事:良いこと悪いこと色々ありまっせ

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飛行機の搭乗前ってやっぱドキドキしません?隣にXLな人が座らないといいな…とか

唐突ですが、自分はアメリカのハワイ州に20年近く住んでいました。小、中、高、大と現地の学校を進学しましたがその過程で多くの留学生を見てきた感想を記したいと思います。もしご自身の、またはお子さんの留学を検討している方の参考になれば幸いです。

本題に入る前に、少しだけアメリカの学校システムを説明させて頂きます。州によって細かい所は違いますが、平均的に分類するとアメリカの学校は学年分けがこのようになっています。

  • Elementary(1年~6年生)
  • Intermediate(7~8年生)
  • High School(9~12年生)
    高校はさらに学年で
  • Freshman(9)
  • Sophomore(10)
  • Junior(11
  • Senior(12)

と分かれています。そして大学の区分としては:

  • Community College(短大、専門学校)
  • University(4年生大学)

となっています。

州・学校によってはIntermediateからHigh Schoolと同じキャンパスになったりと構成はまちまちのようです。体が育ち始める7,8年生の子を小学生と同じキャンパスに入れるのは好ましくないという意見も聞いた事があり「う~んアメリカっぽいな」と思ったものです。

ハワイ大学キャンパス、Hamilton図書館前にて。学位ランキングでは低いけど満足度では高いというハワイらしい学校、それがUH

世代別:留学を始めるメリットとデメリット

小・中学生時代:

小学生から両親について留学してくる子供は割合で考えると少数派です。小学生の年齢で留学してくる子は大抵親のどちらかが現地人ってパターンですね。あとは両親が離婚してお母さんとついてきて…といった少し特殊なケースです。方親の場合はほぼ例外なくお母さん、これは後から知ったのですが日本は離婚したら母親が親権を取る場合が多いのですね。

多言語の取得に関しては色々な説があるようですが、10歳から12歳ぐらいから第二言語を学ぶと両方とも流暢にしゃべれるようになる、という説が支持されているようです。自分も実際そのケースなので一理あるなとは思います。

デメリットとして上げられるのは、日本の読み書き、特に漢字が伸びないというところがあります。漢字は常日頃から使ってやっと覚えられるので、小学校時代から留学を始めると相当苦労して家でも読み書きの勉強をさせないとすぐ書けなくなるでしょう。両親の仕事の都合で留学せざるをえなく、数年経ったら帰国するという生徒向けに加速スケジュールで日本の教育も行ってくれる言語学校もあります。ありますが、土曜日が丸々つぶれてなおかつ一週間分の宿題を出されるので子供には相当なストレスがかかるのも用心したいポイントです。

高校生時代:

高校生にもなると、自分の意思で留学に来ている子供の割合が増えてきます。自分がいっていたプライベートハイスクール(私立高校)は寮もあったのでアメリカに留学したい!という気持ちで来ている留学生がいました。しかし、一部の生徒は事実上の”島流し”状態の子も。

家庭は裕福だけど素行が悪い。手元に置いておくと不良とつるんで警察沙汰など面倒ばっかりかかる。かといって日本の寮制の高校に入れても何も覚えてこない、だからせめて英語ぐらいは…という思いを持つ親は海外の寮制の学校に送り出してしまうパターンが少なからずいるようですし、実際そう聞きました。親がヤクザ、音楽プロデューサー、大企業の重役、と家庭は金銭的に裕福でしたが本当に問題ばかり起こしていましたね(主に薬物)。

高校を4年間海外で過ごして日本に帰国するのはちょっともったいないかな、と思います。折角4年間頑張って勉強したならそのまま大学に進学しても…と。しかし一部の日本の大学には帰国子女枠とかもあるそうなのでそういうのを狙うのならいいかもしれませんね。下記につづきますが、大学は大学で色々と大変なので。

高校生から留学を始めるデメリットを考えたのですが、実のところそう大してないと思います。しかし本人の心情を考慮すると日本で高校生活を送れない、文化祭や修学旅行などの大きなイベントを体験できない、地元の友達と疎遠になってしまう、等があげられます。「彼女にあいたいからもう帰国する」という青年に会ったこともあるので、周りから見れば勿体ない理由でも本人にしてみれば一大事なのかもしれませんね。

大学生時代:

流石に大学にもなると親に行かされるのではなく自分の意思で留学にきている生徒ばかりでした。ハワイは世界的に有名な観光地という事もあって観光業専門の学部もあり、将来的にはホテルに勤めたり観光業に携わりたいという人たちがいました。高校までは男女比率がだいたい同じぐらいなのですが、なぜか大学になると留学生の男女比率はぐっと変わり、圧倒的に女性が多くなります。

在学中は不思議におもっていたのですが、ある日男性の留学生にこの疑問を何気なく話してみたら「そりゃそうだよ。日本だと男は大学に出て新卒として就職しないといけない、というプレッシャーが重くのしかかってくるんだ。アメリカの学校は卒業のタイミングが違うし在学中に就職活動もできない。でも女性は違う。女性にそういったプレッシャーはすくないからね」と教えてくれました。日本社会は色々な意味で息がつまりますね。

大学からの留学はつよい目的意識を持った人に向いていると思います。海外の大学は卒業するのが大変です。ハワイ大学のポリシーとしては授業は3回遅刻で1回の無断欠席。3回無断欠席はグレードが1ランク落ちるというひじょーにキビシイものでした。もし頑張ってAをとっても絶対にBしかとれないという事ですね。ギリギリCを取れた!と思ってもD判定となり落第です。落第となると計画通りに卒業できなくなり、余分にお金もかかるし国家安全保障省(Homeland Serurity)になぜ学生ビザ期間を延長しないといけないかを説明する必要があり兎に角なにもいい事はありません。

留学生向けのコースは早朝(7時45分とか)から始まることも多く、何人かはそれに耐え切れず帰国するというパターンもみた事もあります。キャンパスが僻地にあって通学をしなければいけない場合は死活問題ですね。マンションやアパートを借りて自由を満喫するのもいいですが、通学を考慮すると寮住まいもお勧めです。ルームメイトがめちゃくちゃいいやつで一緒に遊びにいったりするような仲になることもあれば、ずっとぶつぶつ独り言をいいながらオンラインゲームをやってるデブと同室になったりとそれはそれでおもしろい体験になるかもしれませんね(実話)。

大学から留学するデメリットとしてはやはり語学力の問題です。大学からはカリキュラムも過密で内容もむずかしくなります。難易度が上がるのに加えてさらに言語も習得、となると勉強時間が半端なくなります。ずーーっと図書館に篭ることになるのも大げさな表現ではないですし、実際そうしていた人を何人も知っています。しかしここで頑張れない人はそもそも留学してくるべきではなく、単位も取得できないで支払いだけ積み重なるので時間とお金の無駄です。腹くくって頑張るかさくっと帰国しましょう。逆にいうと高校から頑張ってそれなりに言語を勉強してきている人はスタートダッシュがあるようなものなので比較的楽に単位を取得できると思います。

Failure, or Success?

成功する生徒としない生徒の違い

ここからがこの記事の肝なのですが、ハワイに留学してきても英語を覚える人と覚えない人がいます。それどころか10年いても下手な人もいます。不思議ですよね?周りは英語しか喋らない人が多く、日常生活を送るのも必須です。ではなぜか?これは自分が20年近く観察した結論なのですが、前者は現地の生徒や他に留学してきている他国の生徒との交流が多く、後者は同じ言語グループとしかつるまない人達です。なぜかこの傾向はアジア系の生徒、特に中国人グループに多くみられましたね。

海外留学はものすごくお金がかかります。アメリカの大学はResident price(現地人価格)とNon-resident price(非現地人価格)という制度があります。地元の人は納税をしているので授業料を免除しよう、という制度です。大抵の場合は一年間その土地で暮らせば現地人価格になるのですが、留学生に対してはこれは適応外です。

ハワイ大学の場合ですが、年間2万ドル、約200万円近くかかります。それプラス食費や交遊費、滞在費…莫大な金額がかかります。寮に住む場合は夏休みと冬休みの期間は退寮せねばならず、もしサマー・ウィンタークラスを取らない場合は渡航費も。年間500万円で足りるの!?というレベルですね。大学の場合はキャンパス内なら留学生でも仕事が出来ますが正直すずめの涙程度です。

ここまでお金をかけて留学して英語を学ばないで帰ってくる…勿体無くないですか?お金に余裕のある家庭の人ならいいんですよ、どう使おうと。しかし海外で勉強をさせてあげたい、希望をかなえてあげたい…という思いで頑張って資金を捻出してもらうなら、留学の際には精一杯頑張って、英語をしっかりと習得してから帰国してあげてください。

統括

本当に語学取得を目的として留学をするのなら一年や半年でははっきりいってお金の無駄遣いです。やっと少し慣れてきたかな?というタイミングで帰国になるので消化不良気味に感じるかもしれませんしそこまで大して成果はついてこないのではと思います。到着後と出国前の1ヶ月はどたばたと忙しくなるので実質ないようなものですし、時間は最大限有効に使いたいですね。

なお、留学Visaを取得する際には

お金に余裕はあるのでちょっとでも知見を広げたい、留学してました!というステータスがほしい、という事でしたら何もいいませんが、先ほど記述したとおり莫大な資金を必要とするので、よーく考えてから留学を検討した方が自分にも家庭の財布にもやさしい結果となると思います。

Comments

  1. Awesome post! Keep up the great work! 🙂

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